やまでのおはなし
話しが前後してしまいますが、7月から9月の間、北アルプスにある鏡平山荘へアルバイに行っていました。
水辺に建つ山小屋で、目の前には西鎌尾根からつづく槍ヶ岳や穂高連峰が望めるとても美し場所です。
初めてのお仕事は大変なことも沢山ありましたが、あんなに素敵な場所で生活出来たことがほんとうに幸せでした。
働く人々は皆個性に溢れ、驚かされることや悩まされることもありましたが、笑
毎日の生活を共にしていると家族のような不思議な気持ちが芽生えて、好きとか嫌いとかそういう言葉じゃ言い切れないような、そんな存在となっていました。
9月にいただいた5日間の休暇では、黒部五郎や雲ノ平方面の山々を歩きました。
初めて見る景色や空気や音に、毎日感動して、幸せでいっぱいになりました。
山を歩いていると、今自分は地球を歩いているんだなぁと実感します。
そして地球の大きな歴史を少し垣間みることが出来て、想像することが出来てとても心が豊かになります。
足もとに転がっている1つの石でさえ、私より遥かに長い年月この地球に存在している。
この石はどんなものを見てきたんだろう、どんなふうに形を変えて今ここに居るのだろう。
そう思うと、そのひと粒ひと粒がとても愛おしく思えてきます。
そして今自分がそこに立っていること、自分自身も大きな流れのひと粒であることがものすごく幸せなことだと感じました。
そんなことを思ったやまの日々でした。
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