Aas Ani
Aas Ani (アアス アーニー) はアラスカのクリンギット族のことばで「木の魂」という意味があります。
Aasは木、Aniは魂。
彼らは、木と人は同じ魂を持っている。という考えを持っているのだそうです。
以前2年間ほど屋久島に住んでいたことがあり、その時にたまたまクリンギット族のボブ・サムという人が屋久島にやってきてそんな話しを聞かせてくれました。
私は星野道夫さんがとても好きで、星野道夫さんの本の中にはボブ・サムが良く登場しました。
彼は星野道夫さんのとても親しい友達です。
自分の屋号をどんな名前にしようか考えていた時で
ただ何年も前から木のマークだけは頭にずっとあって。
上と下がおんなじ、天と地はつながっていて、全部はみんなおんなじ。
そんなイメージはずっと頭に焼き付いていました。
ただピンと来る名前が思い浮かばなかった。
ボブ・サムの話しを聞いて、あ、これだ。と。
人も自然も、目に見えるものも見えないものも、いつも共に居ることを
忘れないでいよう。とそんな気持ちを込めて。
この倒木は屋久島の山の中にある、もう使われなくなった道路に横たわっていました。
星野道夫さんの本に出てきたチュコト半島のクジラの骨のよう。
木は生きている姿も、死んでいる姿も、とても美しいと思いました。
いつかの昔に、人がつくり利用していた道も、使われなくなり、草が生え、苔が生え、種が落ち、木が芽生え、また森になってゆく。
この倒木がまた、きっと多くのいのちをつくっているのだと思うと胸をうたれます。
自然は私の創作活動のすべてです。
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